宮崎県 ,都城市, 島津伝承館, 都城島津邸, 島津発祥

【インタビュー】島津伝承館の米澤さん。武士の資料と昭和天皇ご休息の本宅を観に来て。

　今回は、２０１０年３月２７日に、オープンした島津伝承館の米澤さんにお話を聞いてきました。

　都城市は宮崎県ですが、実は鹿児島県と県境ということもあって、鹿児島の文化と大変深い繋がりがあります。
　そこで南九州を治めてきた島津家の文化も都城に残っておりまして、今回、資料をまとめて保存するための資料館ができました。
　今回、島津伝承館の米澤さんにお話を聞いてきました。

　それでは、都城市と島津家とのかかわりについて教えてください。

　「十一世紀に、大宰府の役人である平季基（たいらのすえもと）が都城に赴任し、荘園をつくりました。この荘園は、やがて南九州全体に広がることになるわけですが、この荘園の始まりが、ここ都城なんです。
　１１８５年、源平の戦いに勝利した源頼朝は、この荘園を治めるのに惟宗忠久（これむねただひさ）を任命します。惟宗忠久は、島津の地名を姓にして、「島津忠久」を名乗りました。
　ということで、「島津」という姓は、ここ都城で発祥したんですよ。」

　それでは、島津伝承館について教えて下さい。

　「島津家には、約１万点の資料が残されていました。これは、島津さんが、ずっとご自身で保存されてきたものです。島津伝承館は、この資料を引継ぎ、保存することと、公開展示することを目的としています。」

　島津伝承館には、どのような特徴がありますか。

　「資料に“武士”の印象が強いということです。鎧ですとか、羽織ですとか、火縄式銃ですとか。屏風や本なども沢山残っております。どれも貴重品です。」

　
　　島津伝承館

　島津伝承館のほかに、島津家本宅が見学できますね。

　「本宅は、島津さんが長年にわたり住んできたところで、こちらは、改修しまして、日本の昭和づくりの木造住宅の様子をご覧いただけます。昭和天皇がご休息された様子もご覧いただけます。
　昭和１０年の建物が原型になっておりまして、昭和２８年に増改築しています。
　昭和４８年に天皇がお泊りになる前にも改修しておりまして、この当時の間取りをご覧いただけます。
　登録有形文化財にもなっております。」

　料金はいくらですか。

　「島津伝承館が、一般２１０円。島津本宅が１００円です。子供割り、団体割りありますので、詳しくはお問合せ下さい。」

　それでは最後にどうぞ。

　「歴史に興味のある方、鎧や武士に興味のある方は、是非いらしてください。
　　緑も多いですし、広場もあります。石倉の休憩所もあります。
　　ご近所の方は、散歩がてら遊びに来ていただければと思います。」

　　
　　島津伝承館のヨネザワさん。

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