キーワード: アメリカ, 不況, 恐慌, 銀行, 経営破綻

　２００９年１０月２６日、アメリカでは、バンク・オブ・ネープルズなど、あわせて７行が銀行が破綻（はたん）したと発表された。これによって、今年に入っての米銀破綻は１０６件に達した。年間の銀行破綻件数が１００件を超えたのは、１９９２年以来初めてとなる。
　アメリカの経済アナリスト、ジェラルド・キャシディー氏は「大きな痛みをともない、多くの金がかかり、人々のキャリアが台無しになる。しかし、経済や銀行システムを立て直すためには、失敗した銀行の閉鎖と不良債権の処理は避けて通れない道だ」と述べた。

　２００９年９月１８日、アーウィン・フィナンシャル傘下の２行が業務停止になった。業務停止したのはアーウィン・ユニオン・バンク・アンド・トラスト・カンパニーとアーウィン・ユニオン・バンク。
　アーウィン・ユニオン・バンク・アンド・トラスト・カンパニーの資産は２７億ドル、預金残高は約２１億ドル。アーウィン・ユニオン・バンクは資産が４億９３００万ドル、預金残高は約４億４１００万ドル。
　今年になってアメリカの銀行が経営破たんしたのは、なんと９４行目だ。

　米地銀大手コロニアル・バンクは２００９年８月１４日、州当局から業務停止命令を受けて、事実上、経営破綻した。
　今年では最大規模の破綻となった。今年に入り経営破綻した米銀数は合計７４行となり、２５行だった昨年のほぼ３倍に達している。 　

アメリカで今年１０６コ目の銀行が破たん

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