キーワード: 高校生, 授業料, 無償化, 勝間和代, マルコム・グラッドウェル

　

　高校生の授業料は免除すべきか？これは大きな問題だ。

　わたしたちは、すでに国の文化とは、とても独自的なものであり、他の国がしていることを、そのままマネして取り入れたとしても、文化が違うと上手くいかないケースがあることを学んできたはずだ。

　しがたがって、西洋の教育文化がそのまま日本に当てはまるかというと、それは難しい問題だ。西洋の授業料無償化が果たして日本の教育文化に当てはまるのか。

　さて、今話題の勝間和代さんが翻訳した『天才　成功する人々の法則』にとても面白いことが書いてある。

　好機を与えることと同時に、責任を伴わせることの重要性について指摘しているのだ。

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　マリータは（奨学金をもらうかわりに）学校と契約を結んだ。朝は５時４５分に起きる。土曜日も授業を受ける。夜は１１時まで宿題をする。その代わり、KIPPはマリータのような貧困家庭の生徒を受け入れ、貧しさから抜け出す機会を与える。

『天才　成功する人々の法則』（マルコム・グラッドウェル著 勝間和代訳p302）より

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　KIPPは、奨学金制度のようなものだ。勉強する意志ある生徒に対して、返金不要の奨学金をあたえる代わりに、学生には、それ相応の契約（あるいは責任）をしてもらうというものだ。

　授業料は無料になる。その代わりに、学生には勉強する責任を自覚してもらうということ。これはとても重要なことだ。

　たとえば、「遅刻をしない」とか、「授業には必ず出席する」とか、「宿題は必ず提出する」とか、「テスト勉強のために家で夜１２時までは勉強する」とかを契約する。契約というか、学習することの重要性を自覚してもらう。

　「好機を与える」ということも重要なことだが、若い人たちが「意志を持つ」ということが重要だと勝間さんは言っている（と思う）。

　

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