ハローワーク, 介護福祉,　職業訓練,　雇用保険

求人・ジョブに関する記事リスト

　国は、緊急の離職者対策として、2009年度から、介護福祉士養成（2年間）についても公共職業訓練の対象としました。

　ハローワークの推薦などを受けた雇用保険受給資格者が、委託を受けた専門学校などに入学すれば、入学金や授業料などが無料になり、訓練修了まで失業給付が延長されます。　

　2009年10月、国は成長分野の雇用促進を目指す「緊急雇用対策」をまとめました。その一つが働きながら介護資格が取れる「介護雇用プログラム」の創設です。
　介護雇用プログラムは無資格者が対象です。参加者は、授業料が免除されるうえ、受講時間が勤務時間とみなされるため給料ももらえます。資格取得の経費や取得期間中の給料は公費で負担です。介護事業者は実務指導などを担当するが、資格取得後も継続して雇用することができます。

　授業料を負担せずに資格を取得する方法として、失業手当などを受けながら、資格取得を目指す「職業訓練」もあります。

　以前から、離職者などが職業訓練の制度を活用してヘルパー２級の資格を取ることはできましたが、2009年４月に訓練期間が「１年以内」から「２年」に延長されました。これにより、資格取得に２年かかる介護福祉士を目指すことも可能になりました。

　さらに７月からは、訓練中の生活資金として、失業手当が受けられない長期失業者や雇用保険未加入者なども条件をクリアすれば訓練・生活支援給付金を受けられるようになりました。単身者は月１０万円（家族がいる場合は月１２万円）が支給されます。職業訓練には、ヘルパー１級や介護職員基礎研修などのコースも用意されています。

　介護職の賃金については、2009年１０月以降は１人当たり月１万５０００円相当の処遇改善交付金が出ており、わずかですが底上げが図られています。