レジ袋, 有料化, 宮崎県, 循環型社会

　宮崎県でも　温暖化防止やごみ減量化のための「県レジ袋ゼロ作戦推進協議会」（会長・根岸裕孝宮崎大准教授）が２４日に県庁で開かれ、無料配布の中止を前向きに検討していくことで合意しました。

　来年４月からの「有料化」を目指すとしています。
　同協議会は県内のスーパーマーケット１５業者や消費者団体、県などで構成されています。この日の会合では、県内のスーパー３２３店舗に対するアンケート結果を報告しました。回答した２１９店舗の９０％以上が無料配布中止の取り組みに参加すると答え、レジ袋に対しては１枚５円を課金するのが妥当、とする回答が最多だったと報告されました。
　一方で、万引きの増加を懸念する声や、無料配布している店舗と差がつかないように「県内一斉が条件」などとする意見もありました。ドラッグストアや、コンビニエンスストア、ホームセンターなど他業種の小売店も足並みをそろえるべきだとの主張もありました。

　県環境管理課によると、県内では年間約３億４千万枚のレジ袋を使用しています。レジ袋を製造、廃棄する際に排出される二酸化炭素は約２万トンと推計しています。スーパーでは１億１千万枚が配られているとされています。

　ただ、同様に食料品を販売するドラッグストアやコンビニからは、マイバッグ持参運動の啓発などには前向きなものの、「有料化は理解してもらえていない」といった課題も報告されました。
　協議会では「一斉を前提とすると話が進まない。まずは実施に向けて取り組んでいく」との方針で合意しました。マイバッグの持参を呼びかけ、レジ袋を削減する活動を推進していくなどの宣言案が示されました。次回１２月１８日の会合で宣言が採択されれば、来年４月からの実施に向けた県民への周知など具体的な検討に入る予定です。

いつのころからか忘れられたモッタイナイの心
　いつのころからか、私たちはレジ袋をタダで貰って捨てるのが当たり前になりました。うちの婆ちゃんは、貰ってもちゃんと棚にしまって再利用しています。戦前生まれだからです。でも、今の子供たちは、大変です。捨てるのが当たり前の時代に生まれてきたのです。レジ袋も、空き缶も、弁当容器も何もかも捨ててしまう、それが当たり前の生活です。でも、それはここ３０～５０年間のことです。
　今の私たちは、自然と人間がぐるぐる循環の中で生きているということを感じることができません。ほんの１００年前の江戸時代には、循環型社会が完成されていました。自然に感謝し、モノを大切に使っていました。マイバッグを持つようになることで、少しでもモノを大切につかう文化が根付くといいなと思います。