キーワード: 会社設立, NPO, 法人, メリット, デメリット

　

　当編集長の知り合いの佐藤君は、この度、会社を設立して事業を始めようとしている一人だ。
　佐藤君は、会社を設立する以前は、ＮＰＯ法人を立ち上げようと思っていた。

　ソーシャルワーキング、いわゆる社会に貢献できるような事業ができるようになるといいなと思っていたのだ。

　そこで、まずＮＰＯ法人について色々調べてみた。

　ＮＰＯとは、非営利特定法人のことだ。したがって、営利（売上や収益）を目的とするような事業を行うことはできない。
　たとえば、ＮＰＯ法人の事業で、化粧品を販売して、多額の利益を上げるというのは、ちょっと趣旨が違う。

　しかし、非営利であれ、団体なので収益を上げていかなければ、運営は不可能だ。だから、もちろん収益をあげることはできる。どれくらい収益をあげられるのかというのが、実は微妙な境界線なのだ。

　形式的には、その年の利益を次の年に繰り越すことができないようになっているというのがポイントだ。

　そして、ＮＰＯ法人を設立するときはには、１０人以上のメンバーが必要だ。もし、すでにある程度のグループができあがっているなら、ＮＰＯ法人は設立しやすいかもしれない。

　ＮＰＯ法人は、形式的には、非営利で社会貢献を目的としているので、様々な優遇を受けられるし、納税の免除もあるのがメリットなのだ。公共事業に参入できたり、国の支援事業を受けたりすることができる。

　しかし、佐藤君はＮＰＯ法人ではなくて、一般的な会社法人を設立した。
　その理由は、会社法人は、一人でも設立できるからだ。佐藤君は、知り合いも少なければ、何かグループを動かしているわけでもなかった。
　そして設立準備金も形式上は、１円で済むようになっている。
　手続きに３０万円くらいかかるが、以前のように数百万も必用というわけではなかった。
　法人税その他様々な税金が重くのしかかるが、それはいたしかたないことだ。とりあえずやってみないと気が済まない佐藤君は、メンバーを１０人集めるよりも、一人で自由に裁量を決められる会社法人のほうが、自分にあっているように思えた。

　もちろんＮＰＯ法人で出発して、様々な優遇を駆使しながら、起動にのったら会社法人に切り替えるという手もある。

　佐藤君は、若い人たちがどんどんチャレンジできるようなまちになるといいなと期待している。

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みんなの感想　～一言で～
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